あるところに、ミルクチョコレートいろのビバンダムがすんでいました。
「しろくておおきなビバンダムになって、みんなのにんきものになりたいな」
ふゆのさむいよる、ミルクチョコレートいろのビバンダムはかなしそうにそうつぶやきました。
するととつぜん、しろくておおきなビバンダムがあらわれていいました。
「きみはしろくておおきなビバンダムにはなれないんだよ。そしてぼくも、きみみたいにすてきなミルクチョコレートいろのビバンダムにはなれないんだ。」
それをきいて、ミルクチョコレートいろのビバンダムはいいました。
「ぼくのからだはすてきないろ?いままでしろいビバンダムのことばかりかんがえていて、きづかなかったよ。」
それをきいたしろくておおきなビバンダムは、「ほ〜」としろいいきをはきました。
すると、そのしろいいきが、しろくてかわいいマカロンにかわりました。
「このマカロンは、あなたへのおくりものです。」
ミルクチョコレートいろのビバンダムはおれいをいおうとおもって、しろくておおきなビバンダムをみあげました。
「あ!」
きょうはすてきなクリスマスのひ。
ホカホカのしろいマカロンをたべるミルクチョコレートいろのビバンダムは、きもちもホカホカあったかくなっていきました。
「ありがとう、しろくておおきなビバンダムさん。」